宇検村立名柄小中学校
鹿児島県大島郡宇検村の名柄という集落にある,小中併設の学校です。 学校の規模は小さいですが,みんななかよく元気に頑張っています。 〒894-3521 鹿児島県大島郡宇検村名柄1263番地 TEL 0997-67-6456 FAX 0997-67-6456 Mail nagara2002@po12.synapse.ne.jp
今年度,最後の授業参観。先生方は,保護者・地域の方々に子どもたち一人一人の成長・努力を見てもらおうと,教材研究や学習の準備など熱い気持ちが伝わってくる授業でした。
3年生は,算数の「□をつかった式~200+□=600」の学習。一見簡単な計算のようですが,3年生にはそうではありません。考え方として,□に100,200…とあてはめ考える子がいたり,図や線分図を使って考えたりする子がいます。
しかし,3年生は1人のため,ここは教師の指導の見せどころ。絵やカード等を用意しイメージをふくらませながら考えさせていました。
56年生は,国語科複式指導。いつもながら,子どもたちが主体的に学習できるように,学習課題や手順・方法をしっかり理解させワークシートや教材教具もこの通り準備万端。
【熱心な教材の準備】
子どもたちは,一人学びもしっかり身についています。
中学校は,家庭科の調理実習。栄養のバランスについて考えさせ「自分のための朝ご飯をつくろう。」というめあてで,それぞれが工夫して味噌汁や卵を使った料理にチャレンジしました。
中学校の先生方は,生徒たちの自立した生活を願い,今後より積極的に食事づくりができるようにさせたいというねらいも持っていました。
そのため,少し不安を感じる包丁の使い方をする生徒もいましたが,保護者に現状を見てもらい,これまで以上に台所に立たせてほしいと考えました。
この日は,後一カ月で卒業する中三の孫の姿を参観したいと,お婆ちゃんやおばさんも出席してくれました。
楽しい雰囲気の実習でしたが,生徒たちは一生懸命に心を込めて調理していました。
【みなさん笑顔です】
作った料理は,まず出席してくださった保護者のみなさまに食べていただきました。
【ぼくも,大満足】
みなさんが,「おいしい」「おいしい」と生徒たちの料理を褒めてくださり,大きな自信となりました。これまで以上に,生徒たちは家族のため自分の自立のために料理づくりに取り組んでくれることでしょう。
気がつくと,家庭科室はなんと総勢20人以上になっていました。
今日は,奄美市から裏千家淡交会のお二人の講師をお招きして,茶道体験教室を実施しました。
校区公民館を茶室にみたて,掛物や水指・茶碗・釜,生け花などを用意していただきました。
礼や言葉づかいの作法をはじめ,お茶やお菓子のいただき方やお茶の点(た)て方など丁寧な指導をいただきました。
まずは,私が代表でお手本???。頭が真っ白になりましたが,お茶もお菓子もおいしくいただきました。
【はりつめた緊張感】
【初めての体験 お茶を一服】
【けっこうなお点前で】
【お先にいただきます】
子どもたちは,緊張しながらも日本の優れた伝統文化を全身で体験し学んでいました。途中,正坐で足がしびれ立てなかったり,隣の友達の仕方を必死でまねしたりと和やかな雰囲気の中で茶道体験がすすみました。
子どもたちは,お二人の先生から,「初めてとは思えないほど礼の仕方が美しいです。」とか「みんな物おじしないで積極的に取り組んでいます。」とおほめの言葉をいただきました。
また,おもてなしの心や他者への思いやり,道具を大切に丁寧に使うことなど茶道の精神についても学ぶことができました。
子どもの教育には,「本物から学ぶ,本物を体験する」ということの大切さ・すばらしさを再認識することでした。心に残る楽しい茶道体験学習となりました。
【子どもたちの感想】
私は,はじめて茶道を体験しました。最初はとまどったけど,途中からは少しずつ慣れてきてお茶をおいしくいだだくことができました。自分でも上手にお茶をたてることができてよかったです。(5年女子)
◎ 今日は初めて茶道というものを体験しました。お茶をつくってもらいただ飲みほすだけかと簡単に考えていたけど,色々なきまりや作法があり茶道は奥が深いなあと思いました。また体験したいです。(中3男子)
中学校の国語の先生のお誘いを受け,中学3年生の詩の授業を先週から3時間受け持ちました。中学校の詩の学習のまとめとして,詩の楽しみ方や味わい方をねらいとして展開しました。
小学校の詩教材を4編ほど提示し,詩の特徴である「リズム」を支える表現形式や「感動」について気付かせました。
草野心平さんの「春の歌」の情景や感動を読み取り,生徒は音読記号をつけ上手に音読しました。
しかし,「春の歌」の登場人物であるカエルの冬眠前の会話を題材にした「秋の夜の会話」という詩を与えました。すると2人の生徒は,「死への不安をもっていたが,生きて春を迎えることができたカエルの喜び・安堵感を表現した詩だ。」と詩の内容の認識が大きく変わりました。
その後の音読の表現も大きく変わったのは言うまでもありません。
そして,「奈々子へ」の詩の学習,モデル学習をもとに詩の内容に対する自分なりの気付きや思い,考えを書きこませるとともに,作品の主題についても考えさせました。
作者の情報や作者の他の作品も,「奈々子へ」の作品を読み深める補助教材として与えました。そして,一人一人が自分の詩に対する考えを発表し合い,詩の内容に対する鑑賞を深めました。
2人の中学生,国語の教諭,そして,私となんと4人での学習でしたが,いつもより人数もちょっと多く緊張感があり,子どもたちも詩の学習を楽しんでくれました。
くせになりそうです。
【茶道の作法】
明日は,楽しみにしている茶道体験教室です。
毎月第4週の火曜日は小中別の朝会です。先生方が学習,生活,健康・安全などについて,子どもたちの心に届くようさまざまな工夫をして話していました。
【小学校は,子どもがすすめます】
【教頭先生のお話】
【中学生も真剣な表情で】
今日は,ALTとの学習です。自分の一日の生活について楽しく会話をしていました。
中3の理科の学習。私は,どの教科でも先生方に授業の中で,要点や重要語句を押さえメモをとりながら聞くことや,教科書にサイドラインや書き込みが主体的にできるようになる習慣づけが大切であると話してきました。
最近,授業参観で子どもの教科書をみると,付箋紙が貼ってあったり色分けの書き込みがあったり,どの学年の教科書も学習のあとがしっかり分かります。予習・復習にもいきていると感じられます。何より,「教科書が喜んでいる。」と子どもたちには話しています。
名柄校は,小3・小5・小6・中1・中2は1名で,中3は2名の7名です。
1名または2名の学年での学習では,他の人の考えにふれ自分の考えを深めたり広げたりする話合い活動を位置付けられないというのが大きな課題です。5・6年複式では,間接指導のガイド学習もできません。
そこで,本校では,このことを解決するための指導法を全職員で取り組んでいます。
私も,ときどき授業をしています。1名の学級では一人調べや課題解決をさせているとき,教師がその様子を見守りつまずきに対して支援をするという指導法も考えられます。
しかし,教師が子どもの隣で同じワークシートや活動に取り組むと,一人でさせているときより競争心が起きるのか意欲が高まり作業の速度が速くなるというよい傾向が見られます。
【一緒にワークシートに取り組みます。】
この日も,3年生と国語のモチモチの木の初発の感想を書き,感想を交流する学習をしました。
5段落ごとの感想(各段落2文で根拠・理由も付ける)をなんと10分程度で書きあげました。
そのあと,子どもがガイド(進行役)となり感想を発表し合いました。
宿題で,陰暦の月の読み方を覚えてこようという課題(プリント)を出しました。(三段落の見出しが「霜月二十日のばん」)
すると,自信満々の表情でこのとおり。この日のうちに「もう全部覚えましたよ。」いっぱい,いっぱい褒めました。
【子どもが進行役で話合い活動】
授業後「校長先生,楽しかったですよ。」というお褒めの言葉をいただきました。
今週,出張等で紹介できなかった名柄小・中学校の子どもたちの様子を掲載します。
全校朝会で,「すてきな本との出会いで豊かな心の体験を」というテーマで話をしました。
わたしは,読書は以下にあげたように子どもの豊かな人間性や確かな学力の育成と密接な関係をもっていると感じています。
◎ 未知の世界を知るとともに,さまざまな人々の生き方や考え方にふれる。
◎ 夢や想像力,感動する心が育つ。
◎ 正しい判断力や豊かな心,思いやり優しさが育ち,いじめや悪口が減る。
◎ 自他の生命を大切にする。
◎ 生きる喜びを見出す。(目標や将来の夢)
◎ 言葉の力(読む,書く,話す・聞く)や考える力がつき学力が伸びる。
◎ 家族とのコミュニケーションが深まる。
話の中で,心に残る本やおすすめの本を尋ねたところ,先生の一人が夏目漱石をあげてくれました。
その日の昼休み,いつものコーナーに人だかりが。中学生が読み聞かせをしているではありませんか。
なんとそれは夏目漱石の作品。思わずうれしくなって「パシャ!」。これからも,子どもたちが自ら本に手を伸ばすような動機付けを考えていきたいです。
そして,こういう光景も。内角の和の考え方を深める数学の楽しい活動。
【これが,あっという間に】
【 すご~~い】
これまで,名柄校の職員や子どもたちのことは何度となく紹介してきましたが,とても大切な仲間の紹介を忘れていました。子どもたちが,これまで毎日愛情を注ぎ大切にしてきました。
理科室の水槽で優雅な泳ぎを見せてくれる金魚さん。
そして,2階のベランダの水槽で生活している亀さんたちです。特に,この亀さんたちは,中学3年生によると「ぼくたちが,1年生の時にはすでに飼われていて,大きさもこれぐらいだった。」と話します。
これまで,この3匹は,子どもたちのいろいろな歴史を見てきたのでしょう。しかし,この亀さんたち,いつからこの名柄小中学校で暮らしてきたのか,ちょっとリサーチしてみたいと思っています。
これからも,お部屋の掃除や食事の世話,楽しい会話など,子どもたちが名柄校の一員として大切に接していきます。
これからも,いい話し相手になってほしいと思っています。
今年度2回目の村教育委員会の学校訪問がありました。教育長をはじめ出席者の方々から,職員や子どもたちの努力や成長に対して多くの賞賛・激励をいただきました。
中学1年道徳の授業。導入での生徒の生活体験をしっかり把握した発問で価値の焦点化を図るとともに,動作化や役割演技など価値をしっかり自覚させる工夫がいっぱいでした。生徒が,いきいきと話したり聞いたりするなど表現力の伸びが感じられました。
中学2年理科の授業。単元のまとめで,一般的には教師が教科書の内容を説明し理解を深めさせる教師主導の学習展開となるような内容でしたが,具体物や動画を活用し生徒に興味・関心をもたせる工夫が盛りだくさんの展開でした。生徒に力をつけたいという教師の熱意が伝わってきました。
中学3年数学の授業。課題解決的な学習展開で生徒にじっくり考えさせるために数学的活動を取り入れ,生徒も意欲的に取り組んでいました。カード等の教材教具を活用し構造的な板書も効果的でした。深い教材研究に基づいた授業でした。
【先生との読書会】
【一人でも,主体的に】
小学5・6年国語科の複式学習指導。間接指導における主体的な学習態度を確実に習得させ,子どもが自信を持って学習に取り組んでいました。読書会を取り入れた教師との意見交流・読み深め,音読記号を用いた音読の指導,板書の工夫など,多くの人に見ていただきたい授業でした。
小学3年理科の授業。実験の観点をしっかり理解させ,主体的な実験を通して気付かせる学習展開でした。多くの教材を準備し実生活との関連も図りながら,子どもが楽しく活動していました。また,次の時間の学習への意欲付けも図るなど,授業の連続性も考慮された学習でした。
うれしかったこと!<名柄校区常会>
今夜,校区公民館で集落の決議の場である常会が開催されました。
中心議題は「名柄小中学校の児童生徒を増やす取組」についてです。私自身,名柄校の児童生徒は,豊かな自然,地域住民や保護者,職員の温かい愛情に包まれ成長していると感じています。地域一丸となって子どもを育てようとする名柄校区の気風は,まさに教育の原点です。
本日,地域・学校が一体となり,行政と連携し児童生徒を増やしていく取組を全会一致で始めることになりました。
「地域の学校は,自分たちの手で守っていく。」というみなさんの期待・信頼に,全職員で応えていきたいと思っています。
(お久しぶりです。)今日は,風の強い雨の一日でした。
英語の授業中の2階教室から,そっと窓を開け外の景色をとろうとすると強い風が吹き込み,女子生徒に「わぁ~寒い!閉めてください。」と注意を受けました。スミマセン。
中3は,最後の教材「奈々子に」(作者 吉野 弘)を学習しています。とても感動的な詩です。「いい詩だ。胸が熱くなる。」と一人で感動していると,「授業しませんか。」という天使のささやき。明日授業をします。楽しみです。この教材をどう料理するか,今夜はしっかり教材研究します。
そして,体育館では,5人で元気いっぱいバトミントン。小学校3人は,放課後ソフトテニスに取り組んでいるので,なかなかの腕前です。
苦戦しているのは,誰でしょう????
放課後,子どもたちが校長室に「はいどうぞ。」と手作りの○○をいただきました。うれしかったです。
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