
宇検村立名柄小中学校
鹿児島県大島郡宇検村の名柄という集落にある,小中併設の学校です。 学校の規模は小さいですが,みんななかよく元気に頑張っています。 〒894-3521 鹿児島県大島郡宇検村名柄1263番地 TEL 0997-67-6456 FAX 0997-67-6456 Mail nagara2002@po12.synapse.ne.jp
奄美市のホテルで,村内の中学3年生を対象とした「テーブルマナー教室」が開
かれました。これは義務教育の終了を控えた中学3年生に食事の基本的な知識を身
に付けて欲しいと毎年この時期に行われています。
ホテルに到着すると生徒たちは無口になり,緊張が高まってきつつあるのがよく
分かります。会場に案内され,セッティングされたテーブルに着き,いよいよ昼食
会の始まりです。
目の前に一つ一つ運ばれてくる料理をフォークやナイフを懸命に使いながら,味
わいます。本格的なコース料理に,生徒たちも一足早く社会人になった気分を味わ
うことができたようです。
今回このような貴重な機会を与えていただき,生徒たちとともに感謝の気持ちで
いっぱいになりました。
毎週金曜日に読み聞かせを行っていますが,今回は小5の児童たちが本の紹介を
してくれることになり,「読み聞かせデビュー」を果たしました。2人の児童はこ
の1週間,本の選定から練習まで入念に準備をしてきました。今回は2人でおすす
めの絵本の紹介です。今回は読書指導係の先生が書画カメラを準備して下さり,い
よいよスタートです。
テレビ画面に絵本を映しながら,この本の中で一番の山場だと思うところを感情を
込めて読んでいきます。子どもたちはもちろん先生方もいつもの読み聞かせ以上に
真剣に聞き入っています。
一人ずつ読んだあと,最後に来週読んで欲しい子どもを指名しました。指名された
子どもは少し驚きながらもやる気十分です。
これまで教師が続けてきた読み聞かせの種はいつの間にか子どもたちにしっかり
根付き,「自分もやってみたい。」という気持ちを子どもたちの心に育ててきたよ
うです。学級での読み聞かせや学級の子どもたちを連れての毎日の図書館利用,読
書コーナーの設置,一口感想文など先生方の子どもに対する愛情や積極的な関わり
が今回の子どもたちの積極的な姿勢を育てたのでしょう。子どもたちの成長にうれ
しさを感じるとともに,読書の楽しさに気付きそれを周りに広めようとする子ども
たちの姿に感動を覚えました。
台風21号の接近に伴い,始業を少し遅らせ車での登校をお願いし8時30分からのスタートとなりました。![]()
10時を過ぎた今も,外は強風が吹き荒れています。![]()
その強風も耳に入らないぐらい集中して,中学生は中間テスト
にのぞんでいます。
先生方には,授業と連動したより質の高いテストを作成することをお願いしました。また,生徒には,テスト勉強の仕方,テスト範囲を3回通ることなど,主体的・計画的な学習の育成を図っていただきました。
テスト結果(点数)についても,点数で一喜一憂しがちですが,「生徒がどの問題が解けて」,「どの問題が解けていないのか」に着目して,称賛激励,指導助言,またあるときは叱咤激励してほしいと考えています。
「点数は,自分の目標に届いていなくて残念に思っているかもしれないけど,説明や根拠をあげながら応える問題の解答はすばらしい。もっともっと伸びると思うよ。」![]()
「努力が大きく実を結んだね。えらいよ。先生ももっと力がつくように楽しい授業をすすめていくね。これからが楽しみだよ。」![]()
このような,テスト後の会話
がなされることでしょう。
教育界のオピニオン誌「日本教育」の執筆を依頼されたことは以前紹介しましたが,10月号「夢と希望を育む ―小さな学校の元気な実践―」に掲載されました。北海道の鳥沼小学校,岩手県の末崎中学校,そして,鹿児島県の名柄小中学校の教育実践です。
反響が大きく,県内の教育関係者,県外の大学時代の同級生,その他多くの方から電話やメールをいただきき,うれしく思うと同時に学校経営に対する責任の重たさを感じることでした。
編集後記に「子どもたちの輝く笑顔は地域の元気の源です。どの学校も,子どもや教員にとっては日本一の学校,オンリーワンの学校です。子どもたちが生まれ育った地域や母校に誇りと愛着をもち,夢の実現に向かってたくましく生きていってほしいと思います。」と書かれてありました。
オンリーワンの学校を目指し,職員とともに初心に戻り,夢を追いかけていきたいと思います。
先日ブログで紹介しましたが,学校農園で育てたサツマイモを収穫しました。
今日は,その芋を活用して「お芋パーティーの計画を立てよう。」ということで,小中学生が2つのグループに分かれ,「何をつくるか」,「役割分担」などについて話合いです。
先生方は,子どもたちのアイデアや発想などを大切にしながら,話合いの進め方等を見守っています。
小1から中3までの9歳の年齢差がある異年齢集団での話合いです。意欲的に意見を出し合う姿や一生懸命グループの意見をまとめようとする姿も見られましたが,途中,協力的でない態度,不満な表情・態度を表出する児童・生徒も見られました。
特別活動の話合い活動のねらいの一つは,「望ましい人間関係の育成」です。
そのため,教師は「(話合いにおいては,自分の意見を主張することのみに集中することがあるので)互いの意見を聞いたり,気遣ったりして,仲良く助け合って話合いをすすめ,学校生活を楽しくするための集団決定ができるような指導をすることが必要である。」と,学習指導要領にも明記されています。
先生方も,話合い活動を見て,私と同様の考えをもっているようです。再度,話合いの仕方(話し方や手順,ルールなど)や事前に自分の考えをもって参加するための事前指導など,モデルや資料等をもとに一改善を図り,子どもたちの自主的・実践的な態度の向上を図ってくれることでしょう。
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