宇検村立名柄小中学校
鹿児島県大島郡宇検村の名柄という集落にある,小中併設の学校です。 学校の規模は小さいですが,みんななかよく元気に頑張っています。 〒894-3521 鹿児島県大島郡宇検村名柄1263番地 TEL 0997-67-6456 FAX 0997-67-6456 Mail nagara2002@po12.synapse.ne.jp
教育界のオピニオン誌「日本教育」の執筆を依頼されたことは以前紹介しましたが,10月号「夢と希望を育む ―小さな学校の元気な実践―」に掲載されました。北海道の鳥沼小学校,岩手県の末崎中学校,そして,鹿児島県の名柄小中学校の教育実践です。
反響が大きく,県内の教育関係者,県外の大学時代の同級生,その他多くの方から電話やメールをいただきき,うれしく思うと同時に学校経営に対する責任の重たさを感じることでした。
編集後記に「子どもたちの輝く笑顔は地域の元気の源です。どの学校も,子どもや教員にとっては日本一の学校,オンリーワンの学校です。子どもたちが生まれ育った地域や母校に誇りと愛着をもち,夢の実現に向かってたくましく生きていってほしいと思います。」と書かれてありました。
オンリーワンの学校を目指し,職員とともに初心に戻り,夢を追いかけていきたいと思います。
先日ブログで紹介しましたが,学校農園で育てたサツマイモを収穫しました。
今日は,その芋を活用して「お芋パーティーの計画を立てよう。」ということで,小中学生が2つのグループに分かれ,「何をつくるか」,「役割分担」などについて話合いです。
先生方は,子どもたちのアイデアや発想などを大切にしながら,話合いの進め方等を見守っています。
小1から中3までの9歳の年齢差がある異年齢集団での話合いです。意欲的に意見を出し合う姿や一生懸命グループの意見をまとめようとする姿も見られましたが,途中,協力的でない態度,不満な表情・態度を表出する児童・生徒も見られました。
特別活動の話合い活動のねらいの一つは,「望ましい人間関係の育成」です。
そのため,教師は「(話合いにおいては,自分の意見を主張することのみに集中することがあるので)互いの意見を聞いたり,気遣ったりして,仲良く助け合って話合いをすすめ,学校生活を楽しくするための集団決定ができるような指導をすることが必要である。」と,学習指導要領にも明記されています。
先生方も,話合い活動を見て,私と同様の考えをもっているようです。再度,話合いの仕方(話し方や手順,ルールなど)や事前に自分の考えをもって参加するための事前指導など,モデルや資料等をもとに一改善を図り,子どもたちの自主的・実践的な態度の向上を図ってくれることでしょう。
名柄小学校は,1年生1名,3年生1名,4年生2名,5年生3名の計7名の児童が在籍しています。
3・4年生は,複式学習指導が展開されています。担任の先生は,学習指導に熱心にしかも日々成果をあげながら取り組んでいます。
毎日の授業参観でも,子どもたちにとって楽しく・魅力的な学習活動や工夫がいっぱいです。カードやワークシートの作成,学習の手引,話す・聞く指導(メモを取る)など「子どもに力を付けたい。子どもに自信や達成感をもたせたい。」という想いがひしひし伝わってきます。
担任が直接指導できない時間帯は,主体的に話合いや自学自習に取り組んでいます。
複式学習指導は,3年生と4年生に違う内容を指導するため,事前の教材研究も単式の学級の2倍は必要となります。しかし,3・4年の担任は,常に前向きに努力しています。この教師の姿を日々見て育っている3人は,明るく・礼儀正しく・積極的に学校生活を送っています。
写真の二つのコート(?)は,何に使われると思いますか?中学校の男性教諭が,放課後の時間,そして連休まで心血を注いで完成させたものです。
このコートの完成により,中学校6名の生徒たちは,これまで以上にやる気や意欲,そして,夢が大きくなっています。
九州大会,10連覇で途絶えた夢をもう一度!
今,生徒たちは,自分の作品を仕上げるために,学び合い助け合いながら取り組んでいます。
先生方も,設計・製作の過程を生徒が工夫創造する力の育成を図る絶好の機会ととらえ,製作に関しては,生徒自らの問題解決的な学習になるようにしています。生徒自信が取り組み,生徒が自ら問題を解決していくように教師は支援します。まさに,思考力や判断力,表現力を育てる学習活動です。
もうお分かりでしょうか。このコートは,10月27日(土)が鹿児島市で開催される「第12回創造アイデアロボットコンテスト鹿児島県中学生大会」の授業内部門ロボットと応用部門ロボットの競技のコートです。
「確かな夢は大きな力となり,夢の現実に向かうひたむきな努力は子どもを成長させる。」と私は考えています。全職員で,子どもたちの活動を支援し,賞賛・激励していきます。
「県大会を勝ち抜き,九州大会へ行こう!」が生徒たちの合言葉です。
学校農園では,4月からトマト,オクラ,キュウリ,ナス,カボチャ,冬瓜,サツマイモを育て収穫してきました。
子どもたちは,学校だけでなく家庭でも,新鮮で安全な食を普段の生活の中で自然に体験しています。そして,給食の食べ残ゼロという事実が,子どもたちに食の大切さが伝わっている証といえるかもしれません。
この食農体験では,種をまき,作物を育てて,収穫して大切にいただくという活動を通して,多様な感動や驚き,苦労があります。
今日は,農園の緑の中で,カマキリがセミを捕獲し食べている光景に子どもたちが驚いていました。今年は,3回の台風の直撃にあい,やや少なめの収穫量でした。
土がついた手,額から流れる汗,大きく育った作物を見て喜びを覚えたり,収穫した作物を口にしたとき感謝し笑顔があふれたりする子どもに育ってほしいと考えています。
学校農園は,子どもたちにとって感動や学びを与える教師です。
中1女子が,国語科の授業で書いた詩を読ませてくれました。詩の題材に選んだのは,とてもかわいがっている愛犬「モカ」です。
今日,詩の主人公である「モカ」も連れてきました。中1女子も抱かれた「モカ」も,笑顔で私が詩を読んでいるのを見ています。
詩は,モカになりきりモカの気持ちを想像して書いていました。詩の学習を楽しみ,感動や対象への想いが表れた詩です。紹介します。
わたしはモカ
ピチピチの4カ月
がじるのが大好きで
今日も いろいろな紙をかじっちゃった
私のいちばんのお気に入りは
骨ガムとタオル
ちなみに骨ガムは大好きなキャラメル味
わたしってすっごくキュートなんだけど
どうしてもかわいく眠れないの
あおむけで足はまるでかえるのようにひらいて
目は白目で眠ってしまうの
でもこんなの気にしない
だって わたしは十分かわいいから
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