
宇検村立名柄小中学校
鹿児島県大島郡宇検村の名柄という集落にある,小中併設の学校です。 学校の規模は小さいですが,みんななかよく元気に頑張っています。 〒894-3521 鹿児島県大島郡宇検村名柄1263番地 TEL 0997-67-6456 FAX 0997-67-6456 Mail nagara2002@po12.synapse.ne.jp
熱く燃えた運動会,心を一つにした学習発表会,県へき地・小規模校教育研究公開,文部科学省事業芸術表現活動での歌づくりや身体表現,ボランティア活動・奉仕活動での全国表彰などの感動体験を通し子どもたちは,表現力・発表力をつけ大きな自信をもったと感じています。
これらは,職員の子どもへの動機づけや細かな指導,そして活動後の成長を見届ける評価のたまものです。
今日の終業式でも,9人全員が2学期の成長や冬休みについての抱負を分かりやすく堂々と発表しました。
わたしも,一人一人の努力や成長を大いに褒め,ミニ賞状を手渡しました。
少し照れくさそうにしている子もいましたが,喜んでくれたようです。
子どもたちに渡した賞状を紹介します。
○ みんなを明るく元気にしたで賞
○ 他人を思いやる心が育ったで賞
○ 礼儀正しく思いやりがあるで賞
○ 目標に向かい一歩一歩努力したで賞
○ どんなときでもどんな時も力一杯頑張ったで賞
○ 積極性とチャレンジ精神が出てきたで賞
○ 人に優しく自分に厳しいリーダーで賞
○ みんなに頼られ笑顔を増やしたで賞
○ 今年一番成長したで賞
自分が立てた計画に従い,この休みでしかできない学習や体験をしてほしいです。
小学生は,5・6校時は餅つきをしました。一年のうち,その折々の自然や文化・伝統を体験することは,豊かな心を育てるまたとない機会です。
先生方は,本物の体験,本物に触れる体験を子どもにさせるために,わざわざ集落の方にお願いし何十年も大切に使ってきた「杵」と「臼」を用意してくださいました。
最初は熱く蒸されたもち米にさわれず悪戦苦闘していましたが,杵を使った餅つきも,餅を返す相の手も上手にできるようになり楽しく取り組んでいました。調子のよい餅つきの音やかけ声が続きます。ペッタン,ペッタン。
わたしにも,できたてのお餅の差し入れがありました。すぐにいただくと,味も柔らかさも最高です。このおいしさ・幸せな気持ちを皆さんに伝えられないのが残念です。
お正月のお餅にはいろいろないわれがあるでしょうが,おいしいお餅を家族でいただくと幸せでおだやかな一年になりそうな気がします。
子どもたちも,年末の日本の伝統,家族で助け合うことの大切さ,健康で幸せな生活を送れたことへの感謝など,多くのことを学びました。
4日間にわたって取り組んだ名柄の創作民話作りが完成しました。
指導者の俳優や劇作家の皆さんの熱い指導が続きます。子どもたちの動きや表情の少しの変化を見逃さす,褒めたり認めたりしながらやる気やテンションを高めていきます。
子どもたちは,舞台芸術のプロの皆さんの魔法にかかったかのように,俳優・女優のかたの朗読に合わせて演じていきます。一場面の表現の時間を2分と限定し子どもたちを追い込んでいきます。子どもたちは,集中し必死に考え動きを創造していきます。この間,わたしも子どもになって,一緒に表現したいと感じていました。
さて,いよいよ発表会。名柄の自然や動植物,歴史,伝統を取り入れた創作童話の展開をイキイキと表現しました。
こどもたちは,この4日間の活動の間,ずっと笑顔でした。まさに感動の連続だったようです。
わたしは,指導者の方々の「ものづくりには、完成はない」「もともともっていた,よさや自信がでてきた。」という言葉がとても印象的でした。
子どものもっている可能性を伸ばすこと,そのことが子どもに自信をもたせ笑顔を増やすことにつながる,自己肯定感をもたせると再認識しました。
給食の技師さんが,永年表彰を受けました。名柄小中学校子どもたちが生まれる前から,18年間も給食をつくってくださっています。
日々,子どもたちの健やかな成長を願い,愛情一杯心のこもったおいし給食をつくってくださいます。
可能な限り,学校の農園でとれた野菜を使い,ついもあったかい最高の状態で子どもたちが食べられるようにしてくださいます。
子どもたちは,毎日,完食で残食はありません。子どもたちの「おいしかったです。」「ありがとうございました。」という感謝の言葉が,技師さんのエネルギーになっていると話してくれました。
これからも,よろしくお願いします。
また,1月から給食の技師さんが2人体制になります。今日,それに先立ち紹介しました。子どもたちも職員もとても喜んでいます。
小中合同の道徳の時間で,自他のよさを認め合う態度や心情をロールプレイなどの活動をとおして育てました。
授業の後半,村人権擁護員を兼務している区長さんを講師にお招きし,講話をお願いしました。
擁護員の区長さんは,「人権を大切にすることは,①他人を思いやること,②かけがえのない命を大切にすること,③みんなと仲良くすること」の3点をあげ,具体的には,「①あいさつをしょう。 ②いじめや仲間はずれをなくそう。 ③ ことばづかいに気をつけよう。 ④友だちや他人のよいところを見つけよう。 ⑤約束や決まりを守ろう。」と話しかけました。
子どもたちは,真剣に話を聞き,中1男子が「今日学んだことを明日からの生活いかし,仲間作り・楽しい学校づくり・仲間づくりに生かしていきたい。」と話しました。
心に残る授業となりました。
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