八月踊り
夜,お墓参りを済ませた人々が公民館前に集まってきます。これから八月踊り
があるのです。昔は八月踊りが若者の出会いの場でもあったらしく,踊りととも
に歌う歌には恋の歌も多いそうです。昔は1か月近く,毎晩夜遅くまで踊ってい
たと集落の方が話してくださいました。
19時半過ぎ,八月踊りが始まりました。太鼓の音に合わせ,歌いながら土俵
の周りを踊ります。わたしも途中から踊りの輪に加わりました。前の方の動きを
懸命にまねますが,なかなかうまく踊れません。足の動きを見ていれば手が疎か
になり,手の動きをまねれば足がついていきません。
見かねて周りの方から「足の動きを意識すればうまく踊れるよ。」とアドバイ
スをいただきました。前の方の足を見ながら「右,左,右,左,1,2,3,4
・・・」と声に出し,足の動きだけをまねていきます。そのまま2周ほど歩くう
ちにやっと足の動きだけマスター。そこで今度は手の動きを合わせます。「何と
か,ついていけた。」と思ったとたんに1曲終了。また次の新しい踊りになり,
最初からやり直しです。「難しい・・・」とつぶやく暇もなく,次の動きを必死
で覚えます。踊るのが少し楽しくなったころには,残念ながら時間切れ。周りの
方の「上手だったよ。」の声に気をよくし,さわやかな気持ちで家に帰りました。
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