
宇検村立名柄小中学校
鹿児島県大島郡宇検村の名柄という集落にある,小中併設の学校です。 学校の規模は小さいですが,みんななかよく元気に頑張っています。 〒894-3521 鹿児島県大島郡宇検村名柄1263番地 TEL 0997-67-6456 FAX 0997-67-6456 Mail nagara2002@po12.synapse.ne.jp
16日(日)に予定されていた名柄集落の豊年祭が台風16号の接近に伴い急遽
一日早めて行うことになり,午前8時30分から準備を行いました。土俵の飾り付
けや受付の準備,机や椅子を並べたりおにぎりの準備など,協力しながら手際よく
準備を進めていきます。
午後1時半の振り出しに合わせたかのように,それまで激しく降っていた雨がや
み,豊年祭が始まりました。大人の後ろからやや緊張気味の小中学生が続きます。
土俵の周囲を「ヨイヤ,ヨイヤ」のかけ声とともに練り歩き,土俵開きが終わっ
たあとは,小中学生の取組です。小学生3人のうち2人は初めての豊年祭です。
まわしをつけるのも相撲をとるのも初めてで,緊張いっぱいの表情です。それで
も勝負が始まると真剣な顔つきに変わり,互いに相手に負けまいと必死の取組が続
きます。
1分を超える長い相撲もあり,会場の観衆から大きな拍手や声援が送られました。
続いて中学生の取組です。こちらも3人のうちの1人は初めての豊年祭で,まわ
しも相撲も初めてです。中2同士の取組ではさすがに地元の男子生徒が毎年豊年祭
で相撲をとっていることもあり,2番とも勝ちました。ところが中学生3人のうち
の1人は体重百キロ超の相撲部男子。さすがにこの中3男子には2人とも歯が立た
ず,すぐに押し出されてしまいました。
この後は,青壮年の取組,親子相撲など雨の合間を縫って取組が行われました。
途中,名柄やちゃ坊や赤ちゃんの土俵入り,婦人会の踊りなどもあり,約2時間
の豊年祭が終了しました。
終了後は台風が接近していることもあり,すぐに手分けして会場の後始末にはい
ります。全員がてきぱきと動き,みるみるうちに会場はすっかりきれいになりまし
た。今回,急遽日程の変更があったにもかかわらず皆で力を合わせ,悪天候でも豊
年祭が昨年以上に盛り上がったのも名柄集落の方たちの団結力の表れだと感じまし
た。本校の子どもたちにとっても心に残るすばらしい地域行事となりました。
村内の中村建設さんが,災害復旧や各種工事等で多忙にもかかわらず,校庭の整備をしていただきました。
子どもたちが,より整った環境・グランドコンディションの中で運動会をむかえられるようにという,ありがたい地域貢献活動になります。
太陽が照りつける中でしたが,校庭に重機をいれトラックをきれいに整え,従業員のみなさんや児童生徒・職員で仕上げをしました。
さらに,夕方再度学校のテニスコートの整備までしていただきました。テニス部の生徒や先生方は,みるみる美しくなっていくコートを見て感動することでした。
このように,中村建設さんは,年間を通して機会あるごとに学校を訪れ「何か環境整備でお手伝いできることはありませんか。」と声をかけてくださいます。例年,校内持久走大会(ロードレース)でも,従業員の皆さんを安全係として役員を引き受けてくださっています。
名柄校にとって,中村建設さんは心から感謝している学校サポーターです。
気温は11時過ぎで28度ありますが,教室には爽やかな秋を思わせる海風が入ってきます。
小学校の教室を参観すると教師と子どもたちの緊張感が伝わる授業風景が繰り広げられています。
1年生女子は,先生の投げかけや指示に対して必ず「はい」,「はい」と自分に言い聞かせるように返事をして学習をすすめています。確かな学びの力を付けているとともに,教師と子どもの信頼関係・温かさが感じられます。
3・4年教室では,複式の学習でしたが,課題解決や主体的な学習態度が育ち,自信をもって話したり聞いたりしています。学習黒板の活用や発表・説明の仕方が伸びています
5年生は,ワークシートをもとに辞書を使って調べ学習に取り組んでいました。
先生方の教材研究や熱心さ,努力,工夫が,子どもの真剣さや興味・関心,学び,心身の成長などに直結します。
先週の金曜日にあった村理科作品審査会に今年度は,例年以上に実験・観察記録などが出品されました。
それも,小・中学校の先生方の夏休み前から事前指導が充実していたからです。特に,中学校理科担当の先生が,研究テーマやレポートの作成の仕方を基礎から熱心に指導してくださいました。
夏休みに入ってからも,生徒の実験・観察に寄り添い,化学的な思考や表現力を育てながら,まとめを手伝っていました。
その結果,特選に3点が選ばれそのうち1点は,地区審査会にあがることになりました。
この理科の先生の取組により育った子どもたちの学びは,理科の教科にととまらず,他教科や生活の場面でも大いに生きて働くことになると感じています。
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