宇検村立名柄小中学校
鹿児島県大島郡宇検村の名柄という集落にある,小中併設の学校です。 学校の規模は小さいですが,みんななかよく元気に頑張っています。 〒894-3521 鹿児島県大島郡宇検村名柄1263番地 TEL 0997-67-6456 FAX 0997-67-6456 Mail nagara2002@po12.synapse.ne.jp
今日で7月も終わり,明日からいよいよ8月。暑さも日に日に厳しくなり,朝から
強い日差しが照りつけます。暑さとともに雑草の伸びもすさまじく,校庭の芝もあっ
という間に伸びてしまいます。
今日は名柄集落の美化作業。みんなで手分けし,集落内の除草をします。子ども
たちも暑い中,一生懸命作業をします。その姿に集落の皆さんが次々と声をかけて
くださいます。 夏休みということもあって, 祖父母宅へ帰省している子どもたち
も加わり,いつも以上に作業もはかどります。約2時間の作業で,集落内もすっき
り。これでハブ対策も万全です。
自分の作業した場所を見て満足そうな顔で家に戻っていく子どもたちの顔を見な
がら,わたしもさわやかな気持ちでいっぱいになりました。()
7/28(木)に県の中学校総体(相撲競技)があり,本校からも中2男子が出場し
ました。なんと第1シードということで優勝候補。部活動の顧問でもある彼の担任は
「優勝して自信をつけさせたい」と練習にもいろいろな工夫を凝らし, 大会に臨ませ
ました。
そして試合当日。いつもならまめに連絡のくる顧問から一向に連絡がありません。
結果が気になりながらも試合の邪魔になってはいけないと, ひたすら結果を待ちま
す。そして昼過ぎにうれしい知らせが届きました。なんと「優勝!」。 うれしくて
集落の公民館から集落内に「優勝しました」と放送を入れに走ります。(放送を入れ
た職員も放送デビュー!。夕方にももう一度放送を入れる念の押しようでした。)
この男子生徒は毎朝新聞配達をして体を鍛え,放課後も一人黙々と練習に励んでき
ました。特に試合前のここ数日間は,朝7時前から顧問の先生と最後の調整をし,今
回の試合で最高の結果を出すために頑張っていたのです。その姿を見ていただけに
「優勝」という言葉を聞いて,「これまでの努力が報われた」と強く思いました。
応援に駆けつけた方々から,「試合内容もとてもよかった。そして,礼儀作法も最
高に立派だった。」と報告があり,優勝の喜びが二倍にも三倍にも膨らみました。こ
の生徒は普段から礼儀正しく挨拶もしっかりできるため,ほかの子どもたちにも認め
られています。こういう彼だからこそ「優勝」という結果が出せたのだと思います。
地域の方たちも自分の子どものことのように喜んでくださり,改めて地域の方々の本
校に対する関心の高さと期待の強さを感じることでした。
本校の子どもたちは地域の方々に愛されて本当に幸せです!()
佐念集落のラジオ体操に参加するために,少し早起きしてジョギングで行くことにしました。
おだやかな潮騒,緑や生き物をやさしくめざめさせる朝日……,周りの景色を眺めながら時にはチョウや草花に目をとめながら,ゆっくりとしたペースで走っていきます。
とても贅沢な時間です。25分ほどで佐念に到着しました。
佐念集落には,小中学生は中3年女子が1名だけです。(8月にいとこの小6女子が転居してくる予定で,中3年女子は心待ちにしています)
今年の夏休みも区長さんや住民の方が公民館に集まり中3年女子とともに体操をしてくださいます。人数は少ないですが,地域の温かさを感じる光景です。
名柄・佐念の子どもたちは,このような地域の人の深い愛情に支えられ成長していきます。このことが,子どもたちの心に地域を愛する心,人に感謝する心を育てていくのでしょう。
朝は曇っていたものの,昼前にはいつものとおり強い日差しが照りつけます。「あ
れは,どうなったかな?」とあるものが気にかかり, 公民館へ行ってみることにし
ました。
さて,これは何でしょう。おいしそうなクッキーに見えますが,実はこれ,「ゴキ
ブリダンゴ」なのです。2,3日前の夜に地域の婦人会の集まりがあり,そのときみ
んなで作った力作です。刻んだ玉葱やホウ酸を混ぜ合わせ,ビニール袋に入れクッキ
ーを作るときのように絞り出します。材料が軟らかいため力加減が難しく,大きくな
りすぎたり,形が崩れたりと個性豊かな「クッキー?」の出来上がり。わたしも涙を
流しながら絞り出しましたが,ユニークな形の作品がたくさんできてしまいました。
乾燥したら学校にも配るそうですが子どもたちが間違って食べてしまわないか心配な
くらい「クッキー」に似ています。
さてゴキブリさん,わたしたちの作った力作のお味はいかが? ()
「とてもいい加勢をしてくれて助かっています。」本校の目の前にある商店で買い
物をした折,保護者からうれしい言葉を聞き,午後からある住宅へ向かいました。
実はこの住宅には,2学期から本校へ転入してくる子どもが住むのです。快適な住
環境にするために,中3の彼女も金槌を持ち壁や床の補修をしたとのこと。今日も午
前中壁板を打ち付け,わたしが着いたときにはちょうど彼女の祖父が水道管を取り付
けているところでした。
「そこを押さえて」「鋸を取って」と祖父から次々に指示が飛びます。それに
てきぱきと対応する彼女の頼もしいこと。見ていて本当に感心します。なかな
か水が出てこないと管を何度も切ったりつないだりし,やっと水が出てきまし
た。いきいきと手伝う彼女の姿を見て,学校の中だけではない子どものあら
ゆる姿を見ることが大切なのだと改めて思うことでした。(です)
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